上杉輝虎=伝統主義者という呪縛
御館の乱を扱った書籍の刊行が相次いだのと、今川義元最期の次に1561(永禄4)年の憲政南進を扱おうと考えているため、上杉輝虎の関東管領継承を調べている。そこでよく目にするのが「上杉謙信(輝虎)は京公方、関東公方を敬ってい … 上杉輝虎=伝統主義者という呪縛
御館の乱を扱った書籍の刊行が相次いだのと、今川義元最期の次に1561(永禄4)年の憲政南進を扱おうと考えているため、上杉輝虎の関東管領継承を調べている。そこでよく目にするのが「上杉謙信(輝虎)は京公方、関東公方を敬ってい … 上杉輝虎=伝統主義者という呪縛
奥野氏が寄せてくれたコメントにより『関ヶ原前夜』(光成準治著・NHKブックス)で紹介されている文書で上杉景勝が「長尾殿」と呼ばれていたことが判った。紹介された文書は上杉氏を敵視した大名のものではない。このことから、長尾は … 景勝は何故長尾を名乗ったのか
『クビライの挑戦 モンゴルによる世界史の大転回』(杉山正明著・講談社学芸文庫)を読んで、考え込んでしまった。 この本は丁寧な解説でモンゴル帝国の成り立ちと限界点が紹介されている良著で、世界史の授業でよく言われる「モンゴル … 歴史を調べる意義
昨年(2010年)夏に中津へ立ち寄ることがあり、中津城に行ってみた。 本丸に作られた大天守を望む。高さから言うと、5層で過不足はないと思うが、建坪が少ないので異様な感じがする。松本城天守が上層の逓減率が低く頭でっかちなた … 中津城探訪
『戦国を生きた公家の妻たち』 (後藤みち子著・歴史文化ライブラリー)を読んだところ、最近の日本で取り沙汰されている夫婦別姓に関して考察されていたのが面白かった。戦国時代になるまでの公家では、女性の地位が低く夫や子供と同じ … 夫婦別姓の歴史的経過
鎌倉期と戦国末期に、2人の足利義氏が存在していた。それぞれが足利家の始点と終点を体現しており、『義氏』とはある意味究極の名前であることを示していた。 足利氏は、もともとは上野国在地の源氏に過ぎなかった。ところが、鎌倉政権 … 2人の義氏
最近の戦国物のゲーム・ドラマを観ていると、大名なのに身なりが異常な人間が常態になりつつある。現代風の髪型と面貌で、着衣は辛うじて昔風という 😯 各種史料が揃って、本格的な歴史研究が進んでいる昨今に逆行するようで不思議な現 … 月代とお歯黒と烏帽子と
新横浜駅から歩いて5分程度の丘に存在する、小規模な城跡。小机城と関係すると見られている。新横浜駅の篠原口から出て、東海道新幹線の線路に沿って東京方面に歩く。間もなく右手に下の山が見えたら行き過ぎなので、もう1つ下の写真に … 篠原城探訪
以前テレビ番組で、城が好きな芸人が「こいつ、天守閣を見たら何城か判るんだって 😯 」と揶揄されていた。そしていきなりクイズが出た。表示される天守閣を見て城の名前を当てろということだったが、モニターに出てきたのは熊本城。ど … どこからがマニアなのか
小田原城内の樹木伐採で出てくるかも知れない遺構については、下記にある既存の事例が参考になるだろう。 『小田原市史 別編 城郭』(小笠原清編・小田原市)による推測 小田原城の始原(大森氏以前)は御前曲輪東にある異質な構造物 … 遺構保存の課題 小田原城跡樹木伐採 2