デイヴィッド・コパフィールド(2)
中盤の若干中だるみというか、伏線をゆるゆる張っているような感じの2巻目。表面上物凄く好人物のスティアフォースが絶好調で2面性を発揮している(1読して結果を知っているので尚更感じるのだろうけど)。そして、デイヴィッドは熱 … デイヴィッド・コパフィールド(2)
中盤の若干中だるみというか、伏線をゆるゆる張っているような感じの2巻目。表面上物凄く好人物のスティアフォースが絶好調で2面性を発揮している(1読して結果を知っているので尚更感じるのだろうけど)。そして、デイヴィッドは熱 … デイヴィッド・コパフィールド(2)
第2読目となる。この作品はディケンズの前期と後期を画するもので、彼の自叙伝的な内容となっている。主人公デイビッドをダニエル・ラドクリフが演じたDVDが、ラドクリフ主演の映画『ハリー・ポッター』に便乗して日本で発売されて … デイヴィット・コパフィールド(1)
下巻に入ると、文体が面白いように変わっている。ようやくディケンズらしさが出てきたというべきか、無意味な前置きやわざとらしい言い回しは影を潜め、伸び伸びとした人物描写が光っている。ピクウィック氏が債務者監獄に入れられると … ピクウィック・クラブ 下巻
サム・ウェラーの調子が上がりっ放しになってきた中巻は、その前段階では行き当たりばったりだったストーリーが少し形作られていくような展開。サムのほか、ウィンクルも恋模様を見せ始める。スノッドグラースは上巻で既に恋愛モードに … ピクウィック・クラブ 中巻
ディケンズ最初の長編。この連載小説が始まって世界は大衆小説を知ることとなったという伝説の作品だが、実は1回しか読んでいない。何故なら読みづらかったから。セルバンテスの『ドン・キホーテ』ほど古い文体ではないものの、後のデ … ピクウィック・クラブ 上巻
意外と早く読了。後半はいままでの伏線(若マーティンを援助したのは誰か、老マーティンはペックスニフに洗脳されたのか、謎の入院患者は誰か)が一気に解き明かされつつ、若マーティンとジョン・ウェストロックの恋愛が成就される。こ … マーティン・チャズルウィット 下巻
ようやく読了。前半は「これでもディケンズか」という程のつまらなさだった。若マーティンがアメリカに渡りエデンの入植生活で苦労するくだりも、同時代性やイギリス人の心象がないとよく事情が判らない。とはいえ、アメリカが独立当初 … マーティン・チャズルウィット 中巻
いよいよ『桶狭間』を巡る資料の掲載もひと段落といったところである。今川氏関係の史料はほぼ網羅できたことと思う。後北条氏・甲斐武田氏の史料も揃っている。惜しむらくは西側からの史料が薄い点だ。合戦の当事者である織田氏史料が … 経過告知01:直接史料の収束と兵員数検証史料の提示について
結構苦手な作品だったので、読むのは今回が2度目。ディケンズ前期作品に見られる行き当たりばったりな展開もありつつ、主人公がアメリカに渡るまでの筋運びが異常に長い気がした。ディケンズが作った人物でも出色の俗物ペックスニフが … マーティン・チャズルウィット 上巻
読了して改めて思ったが、日本ではこの作品がディケンズの代表作になっているのが不思議だ。解説の中野好夫も書いているが、後期作品の割には『ご都合主義』に凝り固まっている感じ。マダム・ドファルジュの最期しかり、クランチャーの … 二都物語 下巻